どこまでも続く青い空、そして陽に光る白い家、そんなアンダルシア州の南西部に、『ハブーゴ村』があります。
今から300年以上昔、1700年頃、最初にイベリコハムを生産する会社ができたのが、この『ハブーゴ村』であり、以来、この地の王族たちのみならず、この地を旅した多くの作家たちにより、尊い特別な食べ物として崇められ、語り継がれてきました。そして、今、世界中の美食家達は、『ハモン・デ・ハブーゴ』、 ここ『ハブーゴ村』で作られるイベリコハムを特別の念を持って、こう呼びます。
『ハブーゴ村』を知らずして、イベリコハムを語ることなかれ。本物を知る美食家達が、本当のイベリコハムの産地として認める村、それは、小さくとも何世紀も前からイベリコハムを作り続けている威厳に満ちた村、『ハブーゴ村』です。
『Jabugo』、その名前を聞いてスペイン人達は何を思うでしょう?今や『Jabugo』が村の名前であることさえ忘れられ、それは、“イベリコハムの王、世界一の生ハム”の固有名詞であるかのように思われており、人々はその名前を聞いただけで、上品で美味、そして美しく輝く、荘厳ともいえる最高級のイベリコハムを思い出します。
ウエルバ県は”イベリコハムの道”と言えるほど、ウエルバ山脈のふもとにイベリコハムを作る村々が続きます。しかし、その中で村の名前がイベリコハムの代名詞となっているのは『Jabugo』のみです。
それは、『Jabugo』が持つ長い歴史そして、その地がもたらす独特の香りと味を持つ最高級の品質が培ってきた名声のためです。
『Jabugo』すなわち、『ハモン・デ・ハブーゴ』は、至極のイベリコハムとして、人々に憧れの念を抱かせ、それを口にした人々は、『Jabugo』の魔法にかけられたかのようにその風味の虜になるのです。