3次元培養システム

生体内の細胞は一部の細胞を除き、3次元的に存在しており、現在生体に近いと考えられる3次元細胞培養及びイメージング技術が求められています。
協同インターナショナルはウェルプレートに対応するインキュベーター装置Chamlide WPとスフェロイド培養を可能とする3次元培養ウェルプレートとのコラボレーションによる細胞凝集塊(スフェロイド)の長期的タイムラプスイメージングを提案いたします。

Chamlide™について

画像:インキュベーター装置Chamlide WPとスフェロイド培養を可能とする3次元培養ウェルプレートとのコラボレーション

アプリケーション例

  • 薬剤スクリーニング
  • 薬剤代謝
  • 再生医療など

3次元培養ウェルプレートとは

3次元培養ウェルプレートは、培養器表面に超微細を施しています。
仮足様構造体を伸ばすことで、細胞は微細構造に接着し、立体的に増殖します。

接着性のスフェロイドが形成される為、

  • 培地交換も簡単に行えます。通常通りの培養操作でOK。
  • 種々の分子生物学的な解析が可能です。
  • 生体内での状態に近い細胞の機能が発現すると考えられます。

培養器表面は低複屈折、低自家蛍光の為、微分干渉、蛍光観察も通常通り行えます

画像:細胞は微細構造に接着し、立体的に増殖

Chamlide WP、3次元培養ウェルプレート使用例
HepG2(肝癌由来細胞株)タイムラプスイメージング約60時間撮像 細胞凝集塊形成中

(YouTube 0:44)

Nikon AZ100顕微鏡使用
撮影協力:SCIVAX株式会社、株式会社ニコンインステック

一般培養器と3次元培養ウェルプレートにおける細胞形成の違い

単一細胞を3次元培養ウェルプレート上に播種し、一般培養器と比較した例です。一般培養器では平坦な形態の細胞が、3次元培養ウェルプレート上ではかさ高い形態となり、増殖しながら凝集塊を形成していることがわかります。

画像:一般培養器との比較例

また3次元培養ウェルプレートで培養された細胞は、細胞の形成状態だけでなく、細胞の増殖、遺伝子の発現なども、in vivo(生体内)の細胞に近い振る舞いをするデータが得られています。

3次元培養ウェルプレート及び関連商品ラインナップ

  • 3次元培養ウェルプレート (2パターン)
    96ウェル、24ウェルプレートタイプ<細胞の種類によってパターンを選択します。>
  • 専用培地(数タイプあり)
    3次元培養ウェルプレートを使用したスフェロイド専用培地をご用意しました。
    各細胞ごとにパターン面への接着性が異なります。
    最適な培地を選定することによりスフェロイドを形成しやすくなります。
    ※貴ラボ所有の培地でスフェロイド形成が困難な場合に、本品をご利用下さい。
  • 専用細胞溶解液
    3次元培養ウェルプレートを使用したスフェロイド専用細胞溶解液をご用意しました。